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神の無限力を引き出す秘訣

先日、故・マーリン・キャロザース牧師の「讃美の力―神の力を体験する道―」という本を読んだのです。この本の中には、神の無限力を引き出す秘訣が書かれていました。以下、該当部分を引用します(「讃美」という言葉は、なかなか馴染みがないと思いますので、「感謝」という言葉に置き換えて、読んでみてください)。

〇私たちは、願っている結果のために神を讃美するのではなく、現在のあるがままを、神に讃美するのです。願っている結果をひそかに望みながら神を讃美している間は、ただ自分を欺いているにすぎません。また、そのことで私たちを変え、また私たちの状況を変える何事も起こらないことは確かです。讃美は今の現状を、私たちに対する神の恵み深い、完ぺきなみこころの一部として、全面的に、しかも喜んで受け入れることにその基盤があります。讃美は、後にそうなると思っていることあるいはそう願っていることに基盤をおくのではありません。これが讃美する場合に守られるべき絶対的な「法則」です。私たちが神を讃美するのは、自分に起こるだろうと期待していることのためではないのです。そうではなく、今のままの神を受け入れ、今のままの自分の立場や状況ゆえに讃美するのです。もちろん、私たちが正直に神を讃美する時に、結果として何かが起こるのは事実です。神の力がその状況の中に明らかに現わされてきます。そして遅かれ早かれ自分のうちの、あるいは周囲の変化に気づくことでしょう。(中略)ただこれは讃美の結果であって、讃美の動機となってはならないのです。

〇讃美は神の力を私たちの中に、また私たちの状況の中に解放します。それは讃美が行いに現れた信仰であるからです。私たちが全く神に信頼する時、神は自由に働くことがおできになり、そして常に勝利を与えられるのです。(中略)讃美とは、神が私たちの人生にもちこまれた事を何でも絶えず受け入れることなのです。私たちは、自分の意志によって、つまり、自分がどのように感じるかには関係なく神を讃美しようという決断によって、この讃美の姿勢に入っていくのです。

〇これは実際にどういうことかといいますと、私たちが自分の感情には無関係に、意識的に喜ぶことを始めるということです。そのとき神が働かれ、約束通りに悲しみを純粋な喜びに変えてくださると信じることです。

〇喜ぶことの第一歩は決して私たちの感情や思いや感覚からは始まりません。それは聖霊によって生まれた霊という部分から始まるのです。それは私たちの意志のある所です。感覚にではなく、意志に行動の主導権をもたせるほど、私たちはどのような状況にも、ますます讃美とよろこびと感謝をもって応じることができるようになることを体験します。感じ、感覚に依存していた以前の態度はだんだん弱まり、それを続けて行くにつれて、意志と霊においてはじまるよろこびが、感覚にまでひろがって行くのを体験するのです。 〇では、この信仰は何に基づいているべきでしょうか。世に勝つために何を信じるべきでしょうか。私たちはイエス・キリストを信じます。しかしそこには、それ以上のことがあります。イエス・キリストを本当に信じるということはまた、神が自ら言明される通りの全能の神であること、また神の知らないところで、あるいは神の意志の枠外で起こり得ることは何もないということを私たちが受け入れる事をも意味するのです。もし私たちがこの事を自分自身で固く信じ、周囲に起こる明らかによくないと思える状況のことで神を讃美するならば、すべての困難な状況、すべての悲劇は神のみ手によって変えられていくのです。私はそれを確信しています。